カフェを開きたいって方結構いるんですけど、 数多くの経営相談を受けている中でもカフェ経営はもっとも難易度の高い経営の一つです。
なぜなら、「単価(お客さんが1度に使う金額)低い、回転率(お客さんの出入り)悪い」
カフェの経営シミュレーション
金額を計算すると分かりやすいので説明します。
例えば1杯450円のコーヒー、ランチは1,000円程度のメニューだとします。
お客さんが1回に支払う平均の額をだいたい700円くらいとします。 (カフェはだいたいこのくらいかな。)
常にお客さんが入っていて平均で1日に昼10人程度、その他の時間20人程度入っているとします。
つまり1日に30人の集客だとします。 (平日ガラガラの個人カフェよりいいほうですね)
30人が平均支払額700円使うとすると 30人 × 700円 = 2万1千円です。
つまり1日の売上が2万1千円となります。
週休2日で月20日オープンしているとすると
月の売上は 2万1千円 × 20日=42万円 1ヶ月の売上が42万円となります。
42万円入ったらなんだかいい感じがしますよね。
でもここから
家賃の支払い ー15万円
材料仕入れ ー7万円
電気水道代 ー3万円
借入返済 ー6万円
アルバイト支払い ー10万円
さて、計算してください。
42万円ー15万円ー7万円ー3万円ー6万円ー10万円=1万円
1ヶ月一生懸命働いて42万円売上ても あなたのポケットに入るのは1万円です。
バイトしてる方がよっぽどいいですよね。
社会保険料や年金を払わなければならないので 実質マイナスです。
よっぽどやり方を工夫するか集客に自身がないと
ノリでやるには結構危険なビジネスです。
なぜかこの計算を見せてもまだできる気満々の方がおられますが、
根拠があればいいのですが根拠がなければ勢いで開業する方がおられます。
やってみないとわからない、と。
ただ、やってみても、90%近くの場合は本当にこのままの状況になるだけです。
このままの状況か、普通にやればもっと良くない数字になることが多いかと思います。
今回の計算は毎日毎日何年も30人ずつ店舗に集客してこの計算です。
毎日30人づつ、1ヶ月で600人。呼べますか?
これだけ呼んで1万円なので、実際に会社員くらい稼ごうと思ったらこの倍は呼ぶ必要があります。
カフェが全くダメだという訳ではなく、難しい業種の一つなので、
創業前にしっかり計画を策定することが大事です。